みつと地震

昨日の大阪で地震があった時間、速報があってすぐにTwitterを開いたんですがいつも地震があると揺れて揺れて今こころがとかツイートするフォロワーたちが今日に限っては全然地震をいじってない。これはマジでやばい地震なんだと感じました。

去年の夏に今のマンションに引っ越すタイミングで実家の部屋を片付けていると、東日本大震災のあとに用意してすっっっっっかり忘れて７年押入れにしまいっぱなしだった非常持ち出し袋を発見しました。実家のわたしの部屋は常に湿度９０%で皮ジャンや合皮の靴はすぐにカビが生え、ナメクジが部屋のど真ん中に急に出現するカビルームでした。コンクリートジャングルに住んでるので家の周りに自然はもちろん、土もあんまりないのにマジでどこから出現してるんだナメクジ。

非常持ち出し袋はキャスター付きのリュックタイプで、当時必要かなと思うものをバンバン詰め込んだものです。恐る恐るリュックを開封すると、衣類やタオルや軍手などはびっしりカビが生え、なぜか入れてたお〜いお茶のペットボトルは真っ黒。何枚か千円札なども入ってたんですが呪怨の家の押入れから出てきた？ってぐらいどす黒く変色してました。怖くてリュックの中身全部捨てたんですが、そういえば今の家に非常持ち出し袋ない…水もあんまりストックしてない…日持ちする食べ物は何もない…。早急に用意しなきゃ！！！！

大きな地震があるたびに思い出す、東日本大震災のあの日の出来事を書こうと思います。当時、表参道で社員５人ほどのデザイン会社で働いていました。いつものようにtwitterの合間に仕事をしていると、大きく地面が揺れ天井まである本棚の本は飛び出て、間接照明は倒れてバッキバキに。窓の外を見ると目の前の美容室からケープつけたままのお客さんたちが飛び出てきたり。ラジオは被害の大きさをずっと繰り返していて、これは大変なことが起きたとみんなでギュッとなりました。電車は止まっているけど行けるところまで帰りますと後輩ちゃんが退勤し、わたしも何も蓄えのない会社にいたくないので数駅隣で働いているアズとtwitterで連絡を取り合い、合流しよう！ということになりました。

とりあえず歩いて行ける渋谷を待ち合わせ場所にし、民族大移動か？と思うぐらいの人の波に流されながら渋谷駅のバス停側へ。渋谷を集合場所にしたのが間違いでした。

朝のハイパーめちゃ混み満員電車の車内を移動するぐらいの人の圧。前後左右全然動けない。飛び交う怒号、悲鳴。マジで圧死する前に脱出できてよかったです。災害時に絶対渋谷を待ち合わせ場所にしてはいけない。これは重要なことなので渋谷の標語にしてほしい。

なんやかんや歩いてるうちにかなり遅い時間になったので家まで帰るのは諦めて、とりあえずトイレと床と情報を確保しなくてはと思い品川駅の品川プリンスホテルに向かいました。もちろん品プリ内は避難してきた人たちで混雑していました。就活のためかリクルートスーツ姿で不安そうに１人で座り込んでる学生さんたちが何人もいて、印象に残っています。わたしたちは１階の壁際を寝床にし、会社を出るときにお互いブランケットや会社で使っていたスリッパなどなど持ってきていたのでそれがかなり良かったです。近くに居たご老人にブランケットを貸してあげたり、同い年ぐらいの女子たちに充電器を貸してあげてお礼にお菓子をもらったりして過ごしました。フロントにある大きなテレビからはニュースがずっと流れて居て、人だかりでした。周りを見渡すと、パソコンでまどマギをずっと観てる男の子や、ニコニコ？で生配信してる人など色々いましたね。ひとりだったら不安でヤバかったと思いますが仲の良い友達と一緒にいれたのでよかった…。

ホテルからダンボールをいただいたので床でぐっすり寝れました。ダンボールは超すごい、床がまったく冷たくない。ぐっすり寝すぎて朝10時ぐらいにホテルのスタッフにアズが「お客様、パンツがお見えになっています。」って起こされてました。パンツしまえ。

昼過ぎには電車が動いていたので無事帰宅しました。朝届いていた朝刊の一面の「全部、失った。」のような見出しを見て胸がグッと苦しくなったのをまだ覚えています。自宅では母と飼いトイプードルだけで停電で真っ暗な寒い部屋で一夜を過ごしてたそうで。しばらくは飼いトイプードルが真っ暗の部屋がダメになったのと、地震があると外に向かって吠えるようになっちゃいました。

最近は通勤カバンの中身も適当なので荷物を見直さなくては改めて思いました。会社に歩きやすいスニーカーとか今置いてないしな〜。次もし会社にいるときに震災が起きても歩いて家に帰ろうとせずに絶対会社にいるぞ！！！

東日本大震災のときに歩いて最寄駅まで帰れなかったのが悔しかったので、後日なんでもない日に渋谷に集合して地元駅まで歩くリベンジし、無事完走しました。Map見たり調べ物するのにはiPhoneを１台だけ使用して、もう１台のiPhoneの充電を保たす作戦はよかったです。

とりあえず昨日は懐中電灯替わりにキンブレをベッドの枕元に２本置いて寝ました。

備えを見直すための休み欲しい。絶対にみんな生きるぞ！！